Notionは2026年4月14日の更新で、週次報告の下書きや会議前の要点整理に使うSkillsを紹介しました。NotionのAI機能であるNotion Agentで、保存した手順を利用者が呼び出して再利用できます。担当ごとのメモを集め、遅れの理由を拾い、会議で決めたいことを並べ直す。そんな毎週の作業を、繰り返し使える手順として用意する用途が考えられます。

同じ更新では、Custom Agentsによるデータベースの情報補完・分類と、クレジットの利用状況を確認するダッシュボードも紹介されました。Custom Agentsは自動処理を担い、Skillsは利用者が呼び出して使います。この違いを押さえると、日々の整理と会議前の準備に、それぞれをどう組み込むか考えやすくなります。

進捗メモを、会議で判断できる報告に整える

材料を集める:日々の記録や報告を用意。手順をそろえる:決まった処理を呼び出す。報告にまとめる:週次の確認へつなぐ。呼び出すSkillsと、自動実行するAgentは別

たとえば、建設会社の支店会議で、各現場の担当者が書いた進捗メモを同じ書式の報告に整える使い方です。今週進んだ作業、遅れている作業、その理由、次の予定などを入力し、「進捗」「遅れの理由」「次の予定」「判断が必要なこと」に分けて下書きする手順をSkillsに保存することが考えられます。これは機能の用途から考えた例で、実際の導入事例ではありません。

毎回、報告の組み立て方を説明する手間を抑えられれば、担当者は、その週の状況が正しく伝わるかの確認に時間を使えそうです。会議に参加する側も、現状の報告と判断を求められている事項を分けて読めるため、どこを話し合うべきか見つけやすくなると考えられます。

ただし、書式がそろっていても、判断に必要な情報がそろっているとは限りません。「資材の到着待ち」とだけ書かれたメモから、遅延の責任者や到着日までは確定できません。理由や予定が未入力なら確認待ちとして残し、会議で判断してほしいことが不明なら担当者に追記してもらう。こうした扱いも、報告を整える手順に含めておくとよいでしょう。

文章として読みやすくなるほど、空欄や曖昧さを見落とす可能性もあります。担当者が元のメモと下書きを見比べ、日付や状況を確認してから共有するところまでを、一連の仕事として設計することを勧めます。

日々の自動分類から、会議前の下書きへ

Notionの説明によると、Custom Agentsはデータベースの情報補完や分類を自動で行います。支店会議の例なら、日々蓄積するメモの分類にはCustom Agents、会議前に担当者が呼び出す報告の下書きにはSkillsを検討する、という分担が考えられます。

その際は、分類結果を担当者が確かめられるようにしておきたいところです。たとえば「遅延」に分類されたメモについて、実際に予定へ影響するのか、連絡を待っている段階なのかを元の記述から判断します。分類の取り違えが起こる可能性を見込み、元のメモへ戻って確認できる運用にすれば、修正が必要な箇所を探しやすくなるでしょう。

情報補完を使う場面でも、担当者が書いていない理由や予定を、確認済みの事実として報告に入れない扱いが必要です。整理された内容のうち、何をそのまま共有でき、何を現場に聞き直すべきか。その判断を担当者に残すことで、会議の準備に使う範囲を定めやすくなります。

一つの週次報告で、確認のしやすさを試す

導入を検討するなら、まず一つの週次報告について、毎回繰り返す整理の手順を洗い出す方法が考えられます。試す際には、文章の読みやすさに加え、未入力の項目が確認待ちとして残るか、担当者が修正箇所を見つけられるかを見ると、報告の型が仕事に合うかを判断する材料になります。

利用条件は、発表時点と現在を分けて確認してください。4月14日の発表にあった5月3日までの無料試用案内は、すでに過去の条件です。現在も無料で使えることを示してはいません。利用を検討する際は現在の料金と適用条件を確認し、運用時には、紹介されたダッシュボードでクレジットの利用状況を確認することも検討できます。