企画書の切り口を考える間に、Claudeに商品ページの確認や資料の整理を任せる。Coworkのコンピューター操作では、同じPCでそんな分担が考えられます。公式ヘルプによると、macOS 15以降はバックグラウンドでのウィンドウ操作が既定で、利用者のポインターやキーボードを占有しません。

利用者が入力している間は通常待機するため、人とClaudeの作業が常に同時に進むわけではありません。それでも、PCの操作を丸ごと明け渡さずに仕事を任せられる点は、企画を練りながら下調べを進めたい人にとって、分担を考える手がかりになります。

Pro・Max向けベータで、手元のPCを使う

集計を頼む:資料と目的を伝える。PCで操作する:画面を見ながら作業する。結果を確かめる:自分の仕事と並行して確認。操作の許可と、実行する範囲を先に決める

2026年9月9日に確認した公式ヘルプでは、コンピューター操作はPro・Max向けのベータとして、Claude DesktopのmacOS版とWindows版で利用可能と案内されています。Team・Enterpriseは現在対象外です。バックグラウンド操作についての前述の説明はmacOS 15以降を対象としており、Windowsで同じ動きになるかは、この説明だけでは判断できません。

Claudeは、まずサービスと連携するコネクター、次にブラウザ、さらに画面操作という順で、適切な手段を選ぶとされています。すべての作業を画面上のクリックだけで進める仕組みではありません。

ローカルPCの操作には、PCが起動してスリープせず、Claude Desktopが開いている必要があります。手元のPCが動いている時間に、どの仕事を任せるかを考える使い方です。

公開情報の整理を任せ、担当者は提案の理由を考える

たとえば広告代理店の企画担当者が、新商品の提案に向けて競合の公開情報を調べる場面です。参照してほしい商品ページやキャンペーンページのURLと、比較したい項目を渡します。操作を許可したブラウザで、商品の特徴、訴求の言葉、キャンペーンの実施条件を確認してもらう使い方が考えられます。

続いて、許可した表計算アプリや文書アプリで、確認した内容と出典を項目ごとに整理してもらう想定です。担当者はその間、企画書で誰に、どんな場面で、何を伝えるかを考えます。これは現行仕様から考えた利用例であり、実際に任せられる範囲は、使うアプリでの動作を確かめて決める必要があります。

整理された情報を企画に採用するかは、人が判断します。似た訴求でも、対象商品やキャンペーンの実施期間が違えば、比較の意味は変わります。確認した条件を出典と照合し、顧客にその企画を提案する理由を詰めるところに、担当者の判断を置く分担です。下調べを任せることで、こうした検討に意識を向けやすくなると考えられますが、作業時間の短縮を実測したものではありません。

操作するアプリを許可し、社外へ送る内容を確かめる

公式ヘルプでは、操作にはアプリごとの許可が必要とされています。全画面の操作が必要になった際は、セッションごとの初回に許可を求めます。一方、AIとアプリを隔離するサンドボックスはなく、誤操作や、外部の悪意ある指示への対策も完全ではないと明記されています。

この条件を踏まえると、まずはブラウザでの公開情報の確認と、表計算・文書アプリでの下書きまでを任せる運用が考えられます。顧客へメールで送る段階では、担当者が宛先、本文、添付資料を確認し、資料に記した商品名や実施条件を出典と照合します。

アプリの操作を許可しても、出来上がった資料の内容まで承認したことにはなりません。調査と整理を任せ、提案への採用と社外への送信前に人の確認を置く。その区切りを先に決めておくと、企画を考える時間にClaudeの作業を組み込みやすくなる、というのが編集上の見立てです。