Figmaは2026年7月30日、Makeにプロパティパネルと注釈による編集を導入したと発表しました。画面上で対象の要素を選び、余白や文字、レイアウトなどを調整できます。動きの変更などは、その場所に注釈を付けて指示できます。
プロパティパネルは、選んだ要素の設定を操作する欄です。直したい場所を文章で説明するだけでなく、画面を見ながら対象を選んで編集を進められます。相談予約の画面で、同意事項の周りを少し広くしたい。そんな業務担当者の気づきを、具体的な修正につなげる使い道が考えられます。
同意事項と予約ボタンの間を、見ながら調整する
たとえば、保険代理店で相談予約画面を作る場面を考えてみます。確認する材料は、相談内容の入力欄、同意事項、予約ボタンが並ぶ試作画面です。担当者は、利用者が同意事項を読みやすいか、次に押すボタンを見つけやすいかを確認します。
同意事項とボタンが近すぎると感じたら、対象の要素を選び、余白を調整する使い方が考えられます。文字やレイアウトも操作できるため、画面の下の方を見やすくしてほしいという漠然とした依頼を、特定の場所への修正に落とし込みやすくなりそうです。
画面の装飾や配置を指定するCSSの専門用語を知らなくても、どこを変えたいのかを指し示せることは、業務担当者の助けになると考えられます。担当者が判断したいのは、余白の数値そのものよりも、利用者が案内を読み、迷わず操作できる配置になっているかどうかです。
これは想定上の使い方です。実際の導入事例や作業時間の削減を示すものではありませんが、画面を確認する人の気づきを、その場の調整や指示に結び付ける可能性があります。
ボタンの見た目と、押した後の処理を分けて確かめる
Figmaの説明では、動きの変更なども画面上への注釈で指示できます。予約画面なら、ボタンを押した後の表示について、対象の場所に変更意図を添える使い方が考えられます。場所と説明が結び付けば、確認する側と修正する側が、同じ箇所を見ながら話を進めやすくなるでしょう。
一方、見た目を整える作業と、予約情報を送る処理を変更する作業では、修正後の確かめ方が異なります。余白や文字の見やすさは画面で評価できますが、送信処理では、入力した内容が意図どおりに扱われるかを動かして確認する必要があります。注釈で変更を指示できることだけでは、送信処理まで正しく変わったとは判断できません。
この例では、業務担当者が表示や案内の分かりやすさを確認し、処理の変更が伴う場合は実装を確認する担当者と動作を確かめる進め方が考えられます。修正を頼むときに、どんな表示や動作になれば完了とするかも伝えると、確認の焦点をそろえやすくなります。
適用前にまとめて確認し、対象デザインの条件を確かめる
発表によると、編集内容は適用前にまとめて確認でき、適用時にクレジットを消費します。予約画面の例なら、同意事項の位置、文字、ボタン周辺の余白を一通り見直してから適用する流れが考えられます。個々の調整だけでなく、画面全体として読みやすくなったかを判断する機会にもなるでしょう。
提供条件には時点の区別が必要です。7月30日の発表時点では、プロパティパネルは新しいMakeデザインが対象で、既存デザインでは以前の編集方法を使う条件がありました。これは発表当時の条件であり、現在も同じとは断定できません。利用を検討する際は、編集したいデザインが対象になるかと、適用時のクレジット条件を、発表元の最新の案内で確認してください。