見積もり依頼フォームを作り直すとき、「もっと使いやすく」「すっきりした画面に」と伝えるだけでは、担当者同士で完成像がそろいにくいものです。業種を選び、希望納期を入力し、図面や仕様書を添付する。その流れに近い画面を一緒に見られれば、どこに何を置きたいか、具体的に相談できます。

見本探しに使えるのが、Kombai Galleryです。提供元は、WebとモバイルのUI、つまり利用者が操作する画面や部品の事例を集めたギャラリーとして案内しています。画面全体や部品を探し、ライブプレビューで表示を確認できるほか、対応するAIコーディング環境へ渡すための指示をコピーする機能も紹介しています。

入力の順番を整理すると、探す見本が絞れる

見本を探す:用途に近い画面を見る。要素を選ぶ:配置や操作の参考にする。自分の画面へ:要件に合わせて形にする。見本の公開は、無条件の複製許諾を意味しない

たとえば、B2B企業の営業企画担当者が見積もり依頼フォームを見直す場面で使えそうです。手元には、現在のフォームの項目一覧、営業担当者が追加で聞いている質問、依頼者に添付してほしい資料の種類を用意します。ここからは、実際の導入事例ではなく、使い方の一例です。

まず、各項目を何のために聞くのか整理します。業種は依頼内容を理解するため、希望納期は対応できるか判断するため、添付資料は仕様を確認するため、と目的を言葉にします。そのうえで、業種、希望納期、添付資料という順番が答えやすいかを検討します。

入力の流れが決まれば、ギャラリーで探す対象も絞れます。似た情報量の画面を参考に、入力欄を一つの画面にまとめるか、区切って見せるか、説明文をどこに置くかを考えられます。色や雰囲気の好みに加えて、必要な情報をどの順で見せるかを話し合う材料になるでしょう。

添付してほしい資料の説明が長くなるなら、案内文と入力欄の位置関係に注目して見本を探す、といった進め方も考えられます。条件に合う事例があるかは、実際の掲載内容を確かめながら判断します。

見本の「どこを参考にしたいか」まで伝える

提供元によると、Kombai Galleryでは画面全体と部品の両方を探せます。フォーム全体の構成を考えるときと、一つの入力欄の見せ方を相談するときで、参照する範囲を変えられます。

見本が見つかったら、取り入れたい箇所を言葉にすると依頼が具体的になります。たとえば、項目のまとめ方は見本を参考にしつつ、入力順は業種、希望納期、添付資料にしたい、と伝えます。営業企画担当者は見積もりに必要な情報が集まるかを判断し、制作担当者はその順序をどう画面に落とし込むか検討できます。

ライブプレビューも、想定する入力の流れに合うかを考える材料になります。ただし、見本を確認しただけで、自社の顧客にとっての使いやすさまで検証できるわけではありません。項目名の意味が伝わるか、添付資料の説明を読んで迷わず準備できるかは、別途確かめたいところです。

実装へ進むときは、自社の要件を添える

対応するAIコーディング環境へ渡す指示をコピーできる機能は、見本から実装の検討へ進む際に使えます。AIコーディング環境とは、AIの支援を受けてコードを作成・編集する開発環境のことです。

コピーした指示だけで、自社の要件を満たす画面が完成すると考えるのは早計でしょう。どの項目を必須にするか、どのような添付資料を受け付けるか、送信後に何を案内するかは、依頼する側でも整理する必要があります。また、掲載事例の見た目をそのまま複製してよい権利が一律に与えられるわけではありません。実装する際は利用条件や権利を確認し、参考にする範囲を判断します。

Kombai Galleryは、画面への希望を具体的な依頼に変える場面で役立ちそうです。見積もり依頼フォームなら、入力項目と順番を整理し、近い情報量の見本を探し、参考にしたい配置を伝える。営業と制作の担当者が同じ画面を見ながら、必要な情報をどう集めるかという設計の相談を始められます。