Replitは2026年3月11日、デザイン案をキャンバス上で比較し、アプリへ反映する機能を備えたAgent 4を発表しました。複数の作業を並行して進める仕組みも紹介しています。

たとえば、小売会社の商品企画チームが展示会向けの注文フォームを作る場面です。商品を先に選ぶ画面と、用途を先に尋ねる画面では、商談の進め方も変わるかもしれません。画面案を並べて検討できれば、必要な情報をどういう順序で入力してもらうか、担当者同士で話し合いやすくなりそうです。この記事では、3月の発表内容をもとに、こうした使い道を考えます。

入力の順序を比べると、接客の流れも見えてくる

作りたいもの:用途と画面の狙いを伝える。案を比べる:キャンバスで別案を検討。動くアプリへ:選んだ方向で形にする。試作後は、実際の業務条件で確認する

キャンバスは、デザイン案を並べて検討するための作業スペースです。Agent 4では、そこで案を比較し、アプリへ反映できるとReplitは説明しています。

展示会の準備なら、商品一覧、受けたい注文の項目、商談用の説明文を試作の材料にする使い方が考えられます。商品名と数量を最初に入力する案と、用途を聞いてから商品を選ぶ案を比べることで、見た目に加えて接客の順序も検討できます。これは想定する使い方で、実際の導入事例ではありません。

担当者が来場者役になって試せば、入力で迷う場面も探せるでしょう。注文数が決まっていない人にも使ってもらうのか、商談だけを希望する人はどう扱うのか。こうした場面を試すことが、フォームで必ず聞く情報と、会話の中で確かめる情報を分ける判断につながると考えられます。

商談資料の説明と、フォームの入力をつなげる

Replitは、Web・モバイルアプリや資料を同じプロジェクトで扱う方向も示しました。展示会なら、注文フォームと商談用の説明資料を一緒に検討する使い道が考えられます。

たとえば、資料では用途から商品を紹介しているのに、フォームでは商品名しか選べないと、担当者が口頭で補う必要が出るかもしれません。両方を一緒に試すことで、説明を聞いた来場者が、そのまま入力へ進めるかを確かめられそうです。商品企画の担当者には商品の選びやすさを、商談担当者には説明の順序を見てもらう、といった役割分担も考えられます。

発表では、複数の作業を並行して進め、その結果を確認してから主なプロジェクトへ統合できるとしています。フォームと資料を作る場面に当てはめるなら、それぞれの結果を確認し、商品名や注文条件の食い違いを直してからまとめる進め方が考えられます。確認の段階を、画面の出来栄えだけでなく、商談全体のつながりを見る機会にするとよさそうです。

本番へ進める判断と、利用条件は別途確かめる

画面上で注文の流れを試せても、決済や在庫を本番へつなぐ際には、業務の条件を照らし合わせる必要があるでしょう。誰が注文を確定できるのか、在庫が足りない注文をどう扱うのか、入力後の訂正を誰が受け付けるのか。試作では、こうした権限や例外も担当者が確認することが望まれます。

Replitは速度について10倍速いとしていますが、これは提供元の主張であり、編集部が一般的な生産性を実測した結果ではありません。展示会向けの試作を評価するなら、作成時間に加えて、商談担当者が入力項目や例外の扱いを具体的に決められたかを見るのも有用だと考えられます。

利用条件は発表時点と現在を分けて確認する必要があります。発表時点の並行実行はProとEnterpriseを想定した案内でした。Core向けの期間限定試用についても、現在まで無料で続いているとは扱えません。利用を検討する際は、必要な機能が現在どのプランで提供されているかを確認してください。